ワンポイント熊本語講座 アイドルマスターシンデレラガールズ 8話考察

ざっと簡単に視聴者が蹴躓くであろう蘭子独特の言い回し(通称熊本弁)を考察します。
量が量だけにざざざっと要点だけいきますよー。

アバンタイトルシーンから、
「煩わしい太陽ね(今日は日差しが強いですね)」
ポイント:そのままでも通用しますが、蘭子的にはそれほど難しい意味で言っているわけではないのです。

「シルフの戯れか(涼しそうな風ですね)」
「シヴァの息吹か!?(冷却スプレーですか!?)」
ポイント:シルフ(欧州の風の妖精)シヴァ(インド元来の神の意味より、某幻想級RPG氷の召還獣として有名)。これらの固有名詞の意味がわかればイメージできると思います。若干本来の意味より、ゲームなどのイメージで知られてる方が優先されているところに注意ですね。

「煩わしい太陽ね(おはようございます)」
ポイント:NGsのおはように対しても蘭子はこう応えています。蘭子の家では挨拶で今日の日和を添えていたのでしょうか。つまりは軽い挨拶の意味ですね。

次、蘭子と打ち合わせシーン
「おお、魂の波動が!さすがは瞳を持つもの!(わあ、いい曲ですね、さすが私のプロデューサーです、わかってますね!)」
ポイント:大げさな言葉で考えているのが蘭子の特徴。魂の(魂をこめたもの。つまり、それだけ重要なもの、良いものということ)波動(波、ウエーブ。つまりは音波。よって曲の意味)。後、魂の波動が!(私の心に響きます)と省略されている言葉を連想しないと、わかりづらいかもしれません。
瞳を(瞳、つまりは目。この場合識者の目、簡単に言えば見る目のある人という意味での目。)持つもの(そんな瞳を持ってる人、つまりこの場合はプロデューサーのことを指します。)

蘭子はプロデューサという単語自体を瞳を持つものとよく呼称します。これはプロデューサーが蘭子の理解者であってくれるという信頼がこめられているものと思われます。

「この紙片に紡がれしは過去の姿、すでに魔力は満ち、闇の眷属たる時は終わりを告げた。今こそ、封じられし翼を解き放ち、魂を開放させるとき!」
そのままの意味で捉えても良いですが、蘭子の言いたいことをあえて意訳するとこんなかんじになります。
「この紙に書かれてるのは私の前段階のイメージなんです。実力も自信もついて、準備は整いました。暗いイメージから脱却して、ずっと思い描いていた本当の想いを伝えたいんです。」

まぁ私も何度も見返したから内容をはっきりととらまえられたわけですので、初見では「こうじゃないんです、もっと違うイメージが私の中にあるんです!」という意味が理解できれば良いと思います。

次、強いられている蘭子のかっこいいポーズのシーン
「かつて崇高なる使命を帯びて!」
「無垢なる翼が黒く染まり!」
「やがて真の魔王の覚醒が!」
これ、各台詞の間に(中略)があるのか、本当は長い台詞だけれど間をかっ飛ばしているのかで意味が若干変わってくるのですが、後半で同じ台詞を言っているときの蘭子が言い終わった後、相当疲労している上に日が暮れているところを見ると後者であると推測します。

意味合いとしては、中二病界隈で有名である明けの明星の天使ルシフェルの堕天の話を力説してるシーンになると思います。内容はぐぐってみればいくらでもわかるのですが、要約すると、「かつて、神に仕えていた大天使は人間に仕えよという神の偉大な使命に反発し神に仕え続けることを望んだがかなわず、地に落とされ魔王として再誕した」
ということを全身を使って精一杯伝えようとしているのです。

蘭子は諸説あるルシフェルの堕天の話のうち「神への敬愛を貫き通したが、拒絶され翼を奪われた」という部分に強く共感していることを匂わせています。
つまり、蘭子の中の闇に落とされた黒い翼の天使は、いずれまた神のいる空に帰り羽ばたきたいと願っている存在として、存在しているわけです。
よって、ダークでブラッディでホラーなイメージを突き詰めようとするプロデューサーのイメージとは反対なのですね。それを伝えたかったのです。

さて、その後。
「よもや、降誕のときを前に、瞳の力を曇らせるとは・・・(まさかCDデビュー前に〔私のイメージと〕食い違いがあるとは思いませんでした。)」
そのまま訳すと一方的にプロデューサーが悪いように聞こえますが、言い回しとして上から目線がデフォルトになってるだけで、本心では自分に比があることも十分理解しているのが蘭子です。
よって、大げさな言い回しである「降誕のとき=(CD)デビュー」、「瞳の力を曇らせる=判断力が鈍る=判断ミスがあった」を理解したうえで、蘭子の心のポジション修正を加えると上記のようになります。
ちなみに、このときみりあちゃんだけ神妙に頷いているのが複線でしたね。みりあちゃんは「そっかー、うまくいかなかったかー」と同意しているのが伺えます。

「闇に飲まれよ(ごきげんよう、お疲れ様です。)」
今回は初めて使われた蘭子のキメ台詞、通称「やみのま!」ですが、これはお嬢様漫画でよく使われる「ごきげんよう」と同等の意味で捉えていただければよいと思います。出会いや別れなどいろいろな場面で使える万能言葉ごきげんよう、ですのでこの場所では他のシンデレラたちが言っていたように「お疲れ様」の意味を含んでいます。

アーニャとの帰り道
「言の葉は不得手。秘めたる真意を伝える秘術はないものか・・・(しゃべって伝えるのは苦手です。思い浮かべてるイメージをちゃんと伝える良い方法はないかなぁ)」
難しい言葉で話してますが、普通にいる女の子の言葉に置き換えるとこの程度の歳相応のかわいらしい悩みであることが伺えます。

アーニャ「難しい言葉ですね。」
ごもっとも・・・。たぶん多くの視聴者はそう思ってます。

「ふふっ、優しき同胞よ、感謝する。だが、心配無用。私はいかなる困難をも超えてみせる!(やさしい気遣いありがとう、でも心配しないで、どんなに難しくてもなんとかしてみせるよ)」
難しい言葉で(以下略
蘭子はがんばり屋さんなのです。

寮にて
「心地の良い夜ね。(今晩は。)」
天気や気温の話題を挨拶に盛り込むところを見ると、蘭子が良い家庭の出であることが伺えます。

「これより儀式を行うので!(これからやることがあるから!)」
儀式=生贄をささげたり魔法陣を書いたりすることはありません。用事、あるいは些事の意味です。
ちなみに、小梅のいう「あまり怖くない」は一般人が「普通に怖い!」と感じるぐらいのレベルです(笑)。ついでに「怖い=一般人が悲鳴を上げて泣き出すぐらい」「とても怖い=心の弱い人は卒倒するレベル」です。小梅が見られないぐらい怖いホラーは今のところ聞いたことがありませんね・・・。後、小梅の怖い=面白いと同義です。そして小梅はスプラッタも好物です。気になるのはスプラッタやホラーにつきモノの濡れ場シーンについてどう思ってるのか。その辺の資料は足りない・・・

ここまでで前半。文量が多くなったので後半は別記事に続く

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