自分で熊本弁と書きながらタイトルが熊本”語”になっていたのを反省しつつ、まぁ熊本”語”の方がらしいんじゃないか?とか思い始めている私がいます。
さて、後半パートです。相当時間かかってますが。私の土曜日と日曜がこれでつぶれてますが、気にしないでいきます。
「この私の心結界を破るとは!(急に近寄らないでください!)」
シン結界のシンの感じをどう書くのか悩ましいのですが、たぶん新ではなく、真か心かなと。どちらにしても結界というものは不随意に働いているものでそれを破るということは不意の侵入者であるので、こんな感じに不意うちを驚いているという意味が良いでしょう。
「禁忌に触れるな!(見ないでください!)」
蘭子にとっての禁忌、つまり恥ずかしいことがたくさん詰め込まれているのです。
こう見えて恥ずかしがりやさんなのです。
「これはグリモワール、わが魂の一部。切り離すことの出来ない魔力の器!(これはアイデアノート、大事なもの。おきっぱなしに出来ない私物です。)」
「よって、異なる魔力の器をここに(だから違う私物がここにあります)」
魔力の器=自分の魔力が注ぎ込まれているもの=自分のもの=私物
という論法。
グリモワールはなじみの無い人にはさっぱりでしょうが、魔術書や、悪魔経典のことを指します。本、の意味ですが昔の書物は手書きでしたので、一般に中二病患者では自筆ノートの意味になります。要するにアイデアノートや日記です。この場合はアイデアノートを採用しました。
我が魂の一部=失くすことの出来ない大切なもの。
これらをひっくるめて、訳すと上記のようなイメージになると思います。
「華麗なる生命の息吹・・・(良いにおいですね・・・)」
白いバラを見て蘭子の一言。白のバラは純潔、気品、尊敬。カスミソウはあなたに寄り添う。
この花言葉を知っているかどうかわかりませんが、ともかく蘭子は実は黒ではなく白を美しく憧れを持っていることが伺われます。顔を近づけて「綺麗」という蘭子にPや他のメンバーも気づいたようです。
馬の蹄鉄を持ってきたことの意図を説明するシーン
「あーはっはは、我が同胞たちよ、みなに等しく祝福を授けよう。聖なる光に包まれ幸運になるが良い。(えっと、メンバーの皆さんがこの輝きで幸運になれるように、〔蹄鉄を〕持ってきました。)」
聖なる光に包まれ~の部分は無理に訳さなくて良いかもしれません。枕詞のように使っている場合もありますので。
そして、常に上から目線で話されてますが、内心ではそんなことは無いので普通の立場に置き換えます。
「プロヴァンスの風!」「プロレタリア文学!」「プロローグ!」「プロポーズ!」「プロフェッショナル!」
「プロデューサー!」っていい出せなくてごまかしのために言った適当な言葉ですが、
プロヴァンスは南仏のリゾート地。プロレタリア文学は大正時代の労働者をモチーフにした文学作品あるいは活動。プロローグは劇や小説などの序章、前置き、前日譚。プロポーズは企画、提案、婚約宣誓。プロフェッショナルはその特技や技能で生計を立てている人。あるいは熟練技能を持つ人そのもの、のことをそれぞれ指します。
最後にはネタが尽きて「プロ・・・プリン(ごにょごにょ)」ってなっていましたが(ロどこにいった)、結構耳年増な一面がうかがえます。
ちなみに、蘭子は照れ隠しのために間をつなぐ理由でも高笑いをします。馬の蹄鉄の時も照れ隠しのポーズですね。もちろん、気分が高揚してるときも普通に高笑いをしますけれど。
「ぐっ、我にこれほどの重圧を与えるとは…(〔プロデューサーに言い出すのが〕こんなに難しいなんて…)」
受動的な表現ですが、意味的には重圧を与えられて動けない自分、の方が隠された本意になります。よって、意訳するときは能動的表現にしたほうがいいでしょう。「どうしても言い出せないなぁ・・・」でも良いでしょう。
「ふっふっふ、グリモワールを開くのはまだ早いようね(いえいえ、まだアイデアノートを見せる必要が無いだけですよ)」
最初の笑いで強がり&意識の持ち直しを図っていますね。
グリモワールを開く、をアイデアノートを見せるという意味に直せば意味は伝わるでしょうか。
ちなみに最初に声をかけられたときなどの「ぴっ!」という反応がとてつもなくかわいい・・・。
「禁忌に触れるな!(見せられません!)」
難しい言い回しですが、身振りで未央たちには伝わっていたようです。
「プロテイン…」
先ほどと同じで特に言葉自体に意味は無いですが、たんぱく質ですね。日本ではプロテインというと主にたんぱく質補助食品や栄養剤を指す事が多いでしょう。
更にどうでもいいことですが言い方がかわいい…落ち込んでる顔もかわいい…
「灼熱の業火がわが身を焦がす(強い日差しが肌を焼くので、〔好きじゃないんです〕)」
蘭子はアルビノ(色素欠乏)体質なので日傘も伊達というわけではなかったりします。
赤目なので陽光もきついかもしれません。
Pが綺麗な空ですね、といったのであまり空を見上げられない蘭子がちょっと悲しげな感想を返答した感じでしょうか。
「この極彩色の魔法石を受け取るがいい(マーブルチョコ、いかがですか?)」
マーブルチョコレート(商標)のイメージをどれだけ膨らませたら極彩色の魔法石にまで変換できるのか、私には相当な脳作業量が必要ですが、蘭子にとってはわけも無いことです。
ただ、この言葉を選択した裏には、Pとの会話をうまくとりなしてくれる魔法であってほしい願望がこめられているのかもしれません。
「神の目を欺き、グリモワールに禁忌の術式を刻んでいるわ。(自分の部屋で、アイデアノートに秘密のアイデアを書き綴っています。)」
神の目の下りを無理に訳さなくても良いかも知れませんが、お天道様=神様、の目を欺くということは目の届かない場所=室内という意味あいは汲み取れます。
要するに空想ノートを作成するのが趣味ということです。禁忌の術式という辺り、自分でも拙い趣味で恥ずかしいと思うところがあるのでしょうか。文字を刻む、とは昔は木や石に刃物で削りつけていた頃の名残で、今でも文学作品中には散見されると思います。
「闇のレクイエム、天界の福音、妖精の戯曲、等しく祭壇に捧げるわ(ロック、クラシック、ポップス、どれも同じぐらい〔CD〕プレイヤーで聞きます。)」
本当に闇のレクイエムや天界の福音を聞いているという意味ではありません。
既存のロック、ポップス、クラシックなどのことを指します。大体の人はこの3種類をまず聞くのではないでしょうか?
ですが、どれがどれかはさすがに変換が強すぎてわかりません。察するに妖精の戯曲あたりはアイドルPOPsなどの軽音楽っぽい印象を類推させます。となると天界の福音はクラシック、闇のレクイエムはロックやメタル、になるでしょうか。とにかく幅広く聞いている、というより、祭壇に捧げると言っているので、楽曲を所有もしているのでしょう。私は本当に好きな曲以外はわざわざ買い集めてはいませんが、蘭子は結構たくさん所有している気がします。そんなイメージが伝われば○。
ただ、Pはこの話の内容を全く意味を出来ずに、聞き流しているようですけどねぇ・・・
「な、何を、我が禁忌に触れようというのか…(ええ!?そんなこと聞いてどうするんですか!?)」
直訳すれば、私の秘密にしてることを暴こうとしているんですか?になりますが、必要以上に警戒している様子が伺えるのでこのような感じにしてみました。
「禁断の果実、真紅の秘薬が魔力を高めるわ。(大好きです。特にケチャップで食べるのが好き)」
最初は警戒していましたが、Pの言葉を受けて素直に応えています。
禁断の果実はアダムとイブが食して楽園追放になった知恵の実のことです。そこから、とても気になる食べ物、興味のある食べ物という風に転じて、好きな食べ物という意味合いで使われています。
真紅の秘薬、は先ほどの極彩色の魔法石のように完全に連想ゲームです。まぁハンバーグにかける真っ赤なソースといえば、十中八九ケチャップソースのことでしょう。
魔力、は前半でも述べたように、感覚的、抽象的なものの程度を表す言葉の代用。ここでの意味は「味」とすればよいでしょう。
「良かろう!聞くが良い、我が僕、いや我が友よ!(わかりました、聞いてください。お仕事としてだけではなく、私個人のこととしても。)」
「今こそ魂を共鳴させるとき!(イメージを理解してください。)」
毎度のことですが、上から目線は基本丁寧語だと思っていただければ結構です。後、言い回しが難解になればなるほど彼女の中ではフランクな態度ということになります。
そして、僕から友へのランクアップですが、実際にはそれぞれ一段階上乗せされています。友から親友ぐらいの意味合いになります。僕の状態ですでに友人関係、友となるともう気の置けない仲間、親友という具合になります。ちなみに恋人関係になると血を分け合ったあなた、とか我が半身、とか我が片翼、とかもはや自分の一部という表現になります。
友、親友という表現ではPと蘭子の間柄ではあまり適切ではないので、ここでは「仕事上の関係ではなく、プライベートの関係として」、という意味合いで訳してみました。
「すでに魔力は満ち、闇の眷属たるときは終わりを告げ・・・」
(中略)
「やがて真の魔王への覚醒が!」
前半と同じで、堕天使ルシファーの物語のイメージを必死に伝えようとがんばっています。
大変疲れてる上に日が暮れる直前までかかってるので、実際には5分ぐらいは語り続けたんじゃあないでしょうか?Pが前と違い「重要なことでしょうか?」ではなく「大切なことだと思うのです。」と言ってくれたので、最大限の力をふるって力説していますね。
しかし、このグリモワール(スケッチブック)、ラベルは「DARK PREDICTION(闇の預言書)」って銘打たれてますが、ラベル下部に「HW-306 F4 24 SHEETS(ホワイトワトソン紙306gのF4サイズ、24枚綴り) 」と規格が書いてあるので、自分で手を加えたわけじゃなく、元からこういうブランドのスケッチブックであるということになりますが…どこで手に入れたというのでしょうか!?
「ROSENBRUG ENGE・・・」
ローゼンブルグ・エンゲル、直訳すれば「薔薇の園の天使」となりましょうか。
天から追い落とされ、薔薇の園に身をうずめる傷ついた堕天使といったところでしょうか。
その前の候補に「EKLIPSE」エクリプス(日食、光を奪われた、失墜の)と書かれていますが、直接的過ぎるので、変更したのでしょうか。というか、Pドイツ語もいけるのかい。有能すぎるだろう。
中二病御用達の外国語ナンバーワンであるドイツ語をカバーしている(ナンバーツーはロシア語)とかわかっているな…
なにはともあれ、蘭子シングルデビューですが、使い回しじゃなくて新曲とか驚かされました。
さすがに静止画連続ですが、最後にギアス発動させてましたな。
曲の終わりの台詞は訳す必要はないと思いますが、我が友、いえプロデューサーといっている部分はつまり、プロデューサーという単語と存在をそのまま受け入れたということを表わしているんだなと思いました。
ラストCパート
「煩わしい太陽ね(おはようございます。今日も暑いですね)」
アバンに続いて三回目。説明は省きます。
「月は満ちて、太陽は滅ぶ漆黒の闇夜に解き放たれし翼(日がとっぷり暮れて月輝く夜中までかかるみたいです。)」
みりあちゃんの翻訳がついてるので必要ないかとは思いますが、月は満ちて太陽が滅ぶ漆黒の闇に、で太陽が全く見えなくなって月が輝いている深夜という時間風景になり、解き放たれし翼ということは、鳥が自由に飛ぶことを許されるということで、自身を鳥に見立てて仕事から解放される、仕事が終わると訳します。
結局のところ凜の言っているように。「言葉じゃなくて距離感」が重要なのが蘭子の熊本語です。
ま、オチにみりあちゃん以外誰も蘭子の発言の意味がわかっていなかったことが発覚しましたけれどねw。
オマケ、CMから
「我が名はローゼンブルクエンゲル。白き円環、~LEGNE 仇なす剣、光の旋べ~が3(ミ)の月、25の日にその姿を現す。さあ、伝説の始まりよ!(私の名前はローゼンブルグ・エンゲル。新曲CD エンゲル・仇す剣、光の旋べ、が3月25日にリリースです。よろしくお願いします!)」
最初文字だけ見てLEGNE(レグネ)ってなんじゃらほい、と思っていましたが、ENGELがひっくり返っているということが台詞聞き直したらわかりました。反対になった天使。つまり逆立ちしている天使…ではなくて堕天使を表しているのですね。
白き円環をCDに直すだけで十分かと思いますが、伝説の始まりよ!も無理やり直してみました。
来週はゆっくり鑑賞させてほしいですw本当にw;;;